
上海美術館です。上海に住んでいた時、撮った写真。
暇な時、展覧がよく見に行った。
幸福とは、たいして難しいものではなく、そこらに転がっている案外ありふれたものなのかもしれない。反面、すぐ手が届きそうでいて常に届かないところにあるもの、という気もする。要するに、何かさっぱりつかみどころがなく、少なくとも私はこれまで、今この瞬間が幸福なのだという確かな実感を持ったことはないように思う。
高校時代、多くの高校生と同じく、私もある大学を目ざして受験勉強に明け暮れた。目ざす大学に入れたらそれが最高の幸福であり、それ以外に幸福はないと思っていた。ところが、いざ合格してみると、はじめに何らかの喜びはあったものの、正直いって、今こそが幸福なのだという実感はなかった。あったのはむしろ平凡な日常の連なりと、漠然とした失望感だった。
幸福は対する感じ方は、人によって、また職業によってさまざまかもしれない。しかし結局それは、常に過去か未来にしか存在しないように思われる。しかし、だからといって幸福を信じないということにはならない。というより、未来に幸福の予感がなければ生られない。
それを糧として生きるのが人生なのではないかという気がする。

高雄美術館の隅です。昨日は彫塑展覧を見た。
私にとって、ひとりの時間を楽しめるようになれば、幸福だった。